微酸性電解水の有効性
微酸性電解水は次亜塩素酸水の一種で水に少量の希塩酸を入れて生成する電解型次亜塩素酸水です。新型コロナウィルスの感染拡大により日常生活で除菌することがスタンダードとなり、市場には色々な種類の除菌剤があふれているなかで何を選んでいいかわからない状況ではないでしょうか?本当に効くのだろうか?安心、安全に使えるものなのだろうか?お客様が一番大切にするポイントは有効性と安全性だと思います。
新型コロナウィルス、インフルエンザ、ノロウィルスの不活化を実証
受託検査機関、株式会社食環境衛生研究所に依頼し、当社の無塩微酸性電解水、Sae微酸性電解水の新型コロナウィルス(豚コロナウィルスで代替)、インフルエンザ、ノロウィルス(ネコカリシウィルスで代替)に対する不活化試験を実施し、2020年12月28日に試験結果が出ました。
試験開始後5分までに、新型コロナウィルスでは99.996%以上(検出限界未満)減少、インフルエンザウィルスでは99.999%以上、ノロウィルスでは99.998%以上減少することがわかり、これらのウィルスに有効だということが正式に証明されました。今回は5分後、10分後の選択肢の中から5分で試験を行いました。
あくまで5分後の試験結果となり、5分経たないと効かない、という意味ではありません。
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微酸性電解水の除菌力
微酸性電解水の除菌力は作用するウィルス、細菌も幅広いのが特徴で、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムでは不活化できない、芽胞菌にまで効果があります。微酸性電解水の殺菌成分は次亜塩素酸(HOCL)です。次亜塩素酸の殺菌方法は細菌、ウィルスの細胞膜を傷つけ、たんぱく質を損傷させることです。DNAを残すこともできず、耐性菌を作らないことも大きな利点です。次亜塩素酸ナトリウムにはこの殺菌成分は微酸性電解水の80分の1しか含まれておらず、その成分のほとんどが次亜塩素酸イオンです。このイオンがクロロフォルムや臭素酸など有害物質発生の原因となり問題となるのです。
微酸性電解水の生成方法と除菌のメカニズム
微酸性電解水(次亜塩素酸水)の原料は水と食品添加物に指定されている希塩酸で、電解槽で電気分解して生成されます。
希塩酸には水素イオン(H+)と塩素イオン(Cl-)が含まれていますが、水素イオン(H+)は電解槽の陰極上で電子を受け取り、水素分子(H2)はガスとなり、溶液から出ていきます。
一方、塩素イオン(Cl-)は陽極上で電子を奪われ、いったん塩素分子(Cl2)となり、周りの水と反応して分子状次亜塩素酸(HOCl)となり、微酸性電解水が生成されます。
微酸性電解水の殺菌成分はHOCl(分子状次亜塩素酸)です。分子状次亜塩素酸は電解により電子が不足した状態なので、性質上周りから電子を奪い取ろうとします。微酸性電解水を噴霧、スプレーすると、周りにある有機物(ウィルス、細菌、バクテリア)のような電子を奪いやすいものから電子を奪い、塩素のエネルギーを借りて、酸素の酸化作用で除菌します。
- 微酸性電解水は殺菌力も強く、有害物質の発生や耐性菌も作らない安全な除菌水といえます。
新型コロナウィルス対策として推奨されている濃度について
経済産業省NITEの新型コロナウィルスに対する有効性評価で次亜塩素酸水(微酸性電解水は次亜塩素酸水の一種です)が認められました。その時に有効性を認められたエタノール(アルコール)、界面活性剤、次亜塩素酸ナトリウムとの濃度を比較してみます。次亜塩素酸水は非常に濃度が低い状況で効果が出ており、人体への影響が少ないことがわかります。
- エタノールは濃度がかなり高いことが分かります。アナフィラキシーショックや手荒れの原因となる他、引火性があり危険。次亜塩素酸ナトリウムの有効濃度はゴーグルやゴム手袋をしなければならないレベルです。次亜塩素酸水は安心して使える濃度です。
微酸性であることの意味
微酸性電解水の名前の由来、「微酸性」とはわずかに酸性寄り、ということでヒトの肌のpHと同じ5.0~6.5の範囲です。殺菌成分の次亜塩素酸(HOCL)は微酸性の状態の水の中で安定して存在することができます。非常にデリケートなので、酸性になると塩素ガスとなって空気中に逃げ出し、反対にアルカリ性にすると殺菌力の弱い次亜塩素酸イオンとなってしまいます。次亜塩素酸の殺菌効果を保つにはpHが微酸性であることがカギとなってきます。また塩素系の殺菌剤はクロロホルムが発生しますが、酸性から中性(微酸性)ではほとんど作られません。このことが微酸性電解水は人と環境に優しいと言えるゆえんなのです。
日本微酸性電解水協会資料より
微酸性電解水の安全性
各種安全性テスト
微酸性電解水は各種安全テストを行っています。
- 1.急性経口毒性テスト:ラットに経口投与した結果、動物に異常はなく、体重推移や剖検での変化は認められなかった。
- 2.皮膚累積刺激性テスト:ウサギの短く刈り毛した皮膚に塗布を5日間繰り返した結果、刺激性は認められなかった。
- 3.眼刺激性試験:ウサギの眼に滴下した結果、刺激反応は見られず、さらに体重にも異常は見られなかった。
- 4.変異原性試験:微生物(サルモネラ、大腸菌)を用いる復帰突然変異試験を行った結果、復帰コロニー数は陰性対照の1.5倍以下であり、且つ用量・反応関係は全く認められず、「陰性」と判定された。
- 5.マウスを使った亜急性毒性テスト:ラットに90日間自由摂取させ、反復飲水投与による毒性を調べた結果、死亡も無くすべての動物に異常は認められなかったことから、毒性はないものと考えられる。
- 6.トリハロメタン生成テスト:総トリハロメタンの代表であるクロロホルムの生成量を確認した結果、水道水で処理した場合と比較して新たなクロロホルムの生成は認められなかった。
- 7.食品衛生法飲適試験適合:食品衛生法の規格基準「食品製造用水」に適合
- 8.水道法試験適合
除菌後に無害な水に戻るという特性
有効成分である次亜塩素酸(HCLO)は殺菌後にはすぐに分解されてしまい、無害な水になります。これが残留性のない安全な除菌水といわれるゆえんですが、この特性を考慮した保存や使用方法が必要となります。
ヒトの体内で作られる次亜塩素酸
次亜塩素酸は白血球の一種である好中球でも生産され、ヒトの生体防御機能にも寄与していることが分かっています。
- 外から体内に入ってくる細菌やウィルスから自らを守る免疫物質が次亜塩素酸だということがわかってきました。
さらに安心、安全な無塩微酸性電解水
他の次亜塩素酸水とは一線を画した無塩微酸性電解水の安全性
殺菌成分である次亜塩素酸(HOCL)を多く含む液体を総称して次亜塩素酸水といいます。
次亜塩素酸水には大きく分けて2種類あり、一つは水にごく少量の希塩酸を使用し、電気分解で生成する電解型の次亜塩素酸水(当社のSae微酸性電解水はこちらに当てはまります)と次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸ソーダ)に酸を混合してpHを酸性に近づける方法で生成した非電解型次亜塩素酸水(いわゆる混合次亜水です)があります。
さらに電解型の次亜塩素酸水の中でも食塩を使用したものと使用していないものとに分けられます。非電解型次亜塩素酸水はそもそも問題のある次亜塩素酸ナトリウムをベースに作っているため残留性もあり、メーカーにより何を加えて作るかがそれぞれ違うため、ものによっては人体に影響があるものもあります。電解型次亜塩素酸水でも塩を使って生成するものは塩害を引き起こすため、精密機器に影響が出たり、排水溝のサビの原因になったり、環境に負担がかかります。
当社のSae微酸性電解水は最も安全で環境に優しい無塩の微酸性電解水です。
- 次亜塩素酸水の中でも次亜塩素酸ナトリウムをベースに作られた有害物質を発生する可能性があるものもあるので注意が必要です。
無塩微酸性電解水は人と環境に最も優しい理想的な除菌水と言えます。
厚生労働省、農林水産省、環境省に認められた無塩微酸性電解水
微酸性電解水は日本で生まれました。長い間次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸ソーダ、上のグラフの黄色)が世界中で殺菌剤として使われてきましたが、クロロホルムや臭素酸などの有害物質が発生したり、食品に臭いや味がついてしまうなど数々の問題があり、これに代わる殺菌剤の開発が急がれていました。大手乳業メーカーと研究者が約20年前に開発した技術が電気分解で生成する微酸性電解水です。人の口に直接入る食品に使う消毒剤ということで基準はかなり厳しいものですが、数々の試験をクリアし、2002年に厚生労働省が食品添加物に指定しました。その後、有人のハウス内での噴霧を念頭に置き特定防除資材として農林水産省、環境省からも認定されるなど安全性の高いものとして認められています。
- 厚生労働省、農林水産省、環境省の3省からその安全を認められている除菌剤は
無塩の微酸性電解水の他にはありません。
空間噴霧の有効性
病原体を含んだ小さな飛沫が水分蒸発などによって乾燥し、飛沫よりさらに微小な飛沫核となり空気中に浮遊し、それを吸入して感染する空気感染(飛沫感染)が多くの感染症で問題になっています。これを防ぐには換気、加湿が効果的と言われていますが、さらに微酸性電解水で付着菌を除菌し、空気を洗うという方法が有効です。微酸性電解水の殺菌成分である次亜塩素酸は1分子あたりの求電子力が非常に強い(高い殺菌効果がある)のですが、極低濃度に安定した状態で生成できる高い技術により、強い殺菌力を保ちつつ、高い安全性を確保できる除菌剤として活用できます。しかし2020年5月にWHOは「消毒剤を人体に噴霧することは、いかなる状況であっても推奨されない。」との見解を示し、噴霧の安全性を疑問視する声が高まり、噴霧に関して不安に思うお客様もいると思います。あまり知られていないと思いますが、台湾、韓国、中国、ヨーロッパ諸国では次亜塩素酸水を空間噴霧し、空気・飛沫感染防止に使われています。
- ウィルスはとても小さく、軽いので滞空時間が長いのが特徴です。これが空中感染の原因となります。
空気中に噴霧することの正当性
無塩微酸性電解水はすでに市役所、区役所、警察署などの公共施設や、病院、介護施設、保育園、飲食店など様々な場所で使われ、感染症対策を担っています。前述のとおり無塩微酸性電解水は人の健康を害する恐れのないものとして厚生労働省から食品添加物の認定を受け、ハウス内での噴霧を念頭におき特定防除資材として認定されるなど安全性の高いものとしてすでに厚生労働省、農林水産省、環境省の三省から認められています。また、微酸性電解水は有機物に触れると分解され水に変化するため、直接吸い込んだ場合でも唾液などで失活します。空気中に噴霧した場合の粒子の大きさは3~5ミクロンなので、鼻粘膜や気道でシャットアウトされ、肺胞に入ることは理論上はありえないと言えます。(肺胞にまで到達する大きさは1ミクロン以下とされています。)2020年11月、有人空間噴霧を禁止している除菌剤に次亜塩素酸水(微酸性電解水)が含まれていないとWHOから正式回答があり、微酸性電解水の噴霧の危険性については述べていないことがはっきりしました。
- WHOの5月の発表により全ての消毒剤が噴霧に適さないとの印象を受けましたが、これは希釈した次亜塩素酸ナトリウムや混合次亜水のことを言っているのであり、無塩微酸性電解水の噴霧は飛沫感染、空気感染対策に有効だと言えます。
当社オリジナル無塩微酸性電解水Sae微酸性電解水Ⓡが生まれるまで
㈱ナイスシーズでは2011年から衛生管理事業を始め、数々の介護施設様、保育園様の衛生管理の現場に携わってきました。 当時は感染症対策に次亜塩素酸ナトリウムを希釈して使用することが一般的でしたが、スプレーした後にふき取り作業が必要だったり、手荒れの問題、発がん性物質の発生など課題がたくさんあることを実感。 これに代わる安全な除菌水でインフルエンザやノロウィルスを防ぐことができないか?ということを追い求め、徹底的に安全なものを追求していった結果たどり着いたのが微酸性電解水でした。 弊社でも、独自に微酸性電解水の製造を始めましたが、製造過程で塩を入れなくては安定した電解水が製造できませんでした。(塩を入れてしまうと電気機器や家具、排水溝のサビなど影響が及ぶ可能性があり、納得いく品質のものにはなりませんでした。) そこで塩を使用せずに微酸性電解水を作る高い技術を持っている、㈱ホクエツ様の指導のもと真に安全で安心な微酸性電解水を自社で製造することが可能となりました。自社ブランド「Sae微酸性電解水」で世界中の衛生状況を改善し、健康で幸せな世界を作りたいという願いのもと、空間澄みわたる冴(サエ)Saeという日本らしいネーミングで商標登録を取得し、(一般)日本微酸性電解水協会の厳しい審査のもと登録番号を取得し、販売しています。
- 商標登録番号第5935727号、日本微酸性電解水協会登録番号20-001を取得。
Sae微酸性電解水のこだわり
①製造装置と工場
2020年9月に千葉県稲毛区に新しい製造工場を稼働しました。当社の微酸性電解水の製造装置は㈱ホクエツ社製のものでコンピューター制御によりオリジナルの液体を生成することができます。pHを微酸性の範囲(pH5.0~6.50)に保ちつつ、塩を使用せずに次亜塩素酸(HCLO)の殺菌力を高めるには高い技術が必要ですが、この装置で非常に難しかったpH5.0~6.50、HOCL濃度40~50ppmという理想的な値の微酸性電解水を生成することが可能になりました。常に新鮮な微酸性電解水を安定的に供給できる体制を整えています。また工場では微酸性電解水を噴霧し、クリーンな環境で製造、充填をおこなっています。
微酸性電解水工場全体像
充填装置:自動で既定の量が充填可能となっています。
②容器へのこだわり
微酸性電解水はその特性上、光、空気、温度に反応しやすく、効果を持続させるためには保存状況が重要となります。液体を入れる容器は遮光性に優れた黒色のスプレーボトルや4層のアルミパウチパックを使用しています。また、公共機関や施設など液体を大量に使うお客様(月に1~3本)向けには、よりコストパフォーマンスの良いバックインボックスやタンクで出荷しています(容器によって消費期限を変えています。)スプレーは空気に触れる機会が多いので、液体入りは販売せず、アルミパウチパックとセットでご提供することにしました。
③環境への配慮
世界的にも問題になっているプラスチックごみや使い捨ての現状に目を向けました。当社独自の配送システム、エコ循環配送システムⓇでは配送時にはプラスチックダンボールを使用し、液体を入れるプラスチック容器もオゾン水や純水で洗浄し、繰り返し使うご提案をしています。お客様のごみの廃棄にかかる費用や手間を省くことができ、リサイクルすることで商品自体のコストも削減することができます。液体が無くなったら、ファックスかWebで回収依頼をし、次回の注文を同時にしていただくだけ。手数料も送料も一切かからない、しかも環境に配慮した画期的なシステムです。
※エコ循環配送システムご利用のお客様は別途同意書が必要となります。
地域や条件によってご利用できない場合もありますのでご相談ください。
- 商品がなくなったら、ファックスかWebで回収依頼
- ナイスシーズから運送会社に引き取り依頼
- 運送会社が送り状を準備してお客様のもとへ回収に
- お客様から運送会社に空容器が渡る
- 運送会社からナイスシーズに空容器が届く
- 容器を洗浄し、新しい液体を補充し、お客様にお届け
- ECOエコ循環配送システムは(株)ナイスシーズが商標登録しています。(登録第6043559号)
④徹底した感染症対策
ナイスシーズではなるべく接触が防げるよう自動化を進めています。また、どうしても手を触れなければならないスプレーのトリガー部分、機械のつまみなどにはチタセラン抗菌コーティングを施しています。
- ホログラムシールは安心の印。
チタセラン抗菌についてはこちらをご覧ください。
無塩微酸性電解水の将来性
微酸性電解水は保育園、老人ホームなど施設での衛生管理のほか、食品加工業、飲食業における調理器具や食材の洗浄殺菌、農業分野での病虫害の防止にと様々な場面で活躍します。 2021年6月までに保育園、老人ホームの調理場、全ての飲食店、食品加工所で、HACCP(ハザップ、Hazard Analysis and Critical Control Point) に対応した衛生管理の徹底が義務付けられます。 ナイスシーズでは衛生商品のトータル提案、衛生管理の見える化、自動化を通じて、HACCPに対応した衛生管理をサポートしていきます。人と環境に優しい無塩微酸性電解水は大きな可能性を秘めた水です。これからも品質を高め、よりよい状態でお客様にお届けできるよう改良、改善をしながら、この無塩微酸性電解水を世の中に広めていきたいと思います。
微酸性電解水のお求め先は
Sae微酸性電解水のお買い求めはナイスシーズオンラインショップまで。
微酸性電解水を生成する機械をお買い求めの方はナイスシーズまで直接ご連絡下さい。